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CPAP治療とマウスピース治療の違いとは?睡眠時無呼吸症候群の治療法をわかりやすく解説

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「いびきが大きいと言われる」「寝ても疲れが取れない」「日中に強い眠気がある」
このような症状がある場合、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**が関係しているかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。日本呼吸器学会では、いびき、夜間頻尿、日中の眠気、起床時の頭痛などが主な症状として挙げられており、日中の眠気は作業効率の低下や居眠り運転事故にもつながるとされています。

治療法としてよく知られているのが、CPAP治療とマウスピース治療です。どちらも睡眠中の気道を確保するための治療ですが、仕組みや適している患者さんが異なります。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群の多くは、眠っている間に空気の通り道である上気道が狭くなることで起こります。肥満、首まわりの脂肪、扁桃肥大、鼻炎、鼻中隔弯曲、舌の大きさ、あごの小ささ・後退などが関係することがあります。肥満の方だけでなく、やせ型の方でも発症することがあります。

診断では、簡易検査や睡眠ポリグラフ検査などで睡眠中の呼吸状態を調べます。無呼吸低呼吸指数、いわゆるAHIは、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を示す指標です。日本呼吸器学会では、AHI 5〜15を軽症、15〜30を中等症、30以上を重症としています。

CPAP治療とは

CPAP治療は、睡眠中に鼻や口に装着したマスクから空気を送り、気道がふさがらないようにする治療です。正式には「持続陽圧呼吸療法」と呼ばれます。

日本呼吸器学会は、AHIが20以上で日中の眠気などを認める睡眠時無呼吸症候群では、CPAPが標準的治療とされています。CPAPは、マスクを介して持続的に空気を送ることで、狭くなった気道を広げる治療です。

CPAP治療のメリット

CPAPは、睡眠中の気道を安定して保ちやすく、重症の睡眠時無呼吸症候群にも用いられる代表的な治療法です。Mayo Clinicも、CPAPは睡眠時無呼吸症候群の治療として一般的で信頼性の高い方法であり、上気道を開いた状態に保つことで無呼吸やいびきを防ぐと説明しています。

また、CPAP治療は使用を続けることで効果を発揮する治療です。体重の変化や症状の変化がある場合には、圧設定の調整が必要になることもあるため、定期的な通院と管理が大切です。

CPAP治療でよくある悩み

一方で、CPAPには「マスクが気になる」「鼻が乾く」「空気の圧が苦手」「旅行先に持って行きにくい」といった悩みが出ることもあります。Mayo Clinicも、CPAPは一般的で信頼性の高い方法である一方、装着感に慣れるまで調整が必要な人がいると説明しています。

マスクの種類やサイズ、加湿機能、圧設定を調整することで続けやすくなる場合があります。自己判断で中止せず、困っている点を医師に相談することが大切です。

マウスピース治療とは

睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療は、口腔内装置とも呼ばれます。主に下あごを少し前方に出した状態で固定し、舌やのどの奥が落ち込みにくくなるようにして、気道を広げる治療です。

日本呼吸器学会も、睡眠時無呼吸症候群の治療として、下あごを前方に移動させる口腔内装置、つまりマウスピースを使用することがあると説明しています。

マウスピース治療のメリット

マウスピースは、CPAPに比べて装置が小さく、持ち運びしやすい点が特徴です。電源を必要としないため、出張や旅行が多い方にも使いやすい治療法です。

Mayo Clinicは、一般的にはCPAPの方が気道を開く効果は高いものの、口腔内装置の方が使いやすいと感じる人もいると説明しています。また、あごを前に出すタイプの装置は、いびきや軽症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群を改善することがあるとされています。

市販のマウスピースとの違い

睡眠時無呼吸症候群の治療に使うマウスピースは、歯科で作製・調整する医療用の装置です。市販のいびき対策グッズとは異なります。

AASMとAADSMの診療ガイドラインでは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対して口腔内装置を用いる場合、既製品ではなく、資格を持つ歯科医師が管理するカスタムメイドで調整可能な装置が推奨されています。また、装置を使用した後も、歯や噛み合わせの変化、副作用を確認するために歯科でのフォローアップが必要とされています。

CPAPとマウスピース、どちらがよい?

CPAPとマウスピースは、どちらが「上」というよりも、患者さんの重症度、症状、口腔内の状態、生活スタイルに合わせて選ぶ治療です。

CPAPは、特に中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群で中心的に使われる治療です。一方、マウスピースは軽症から中等症の方、CPAPが合わない方、CPAPを継続しにくい方などで検討されることがあります。AASMとAADSMのガイドラインでも、CPAPが使えない、または別の治療を希望する閉塞性睡眠時無呼吸症候群の成人患者に対して、口腔内装置を検討することが推奨されています。

比較表:CPAP治療とマウスピース治療
項目 CPAP治療 マウスピース治療
仕組み 空気の圧で気道を広げる 下あごを前に出して気道を広げる
主な対象 中等症〜重症でよく用いられる 軽症〜中等症、CPAPが合わない方などで検討
装着するもの マスク、チューブ、装置本体 口腔内装置
持ち運び 装置が必要 比較的持ち運びしやすい
注意点 マスクの違和感、鼻の乾燥、圧への慣れ 歯やあご、噛み合わせへの影響に注意
フォロー 医師による使用状況・症状の確認 医師と歯科医師による効果・噛み合わせの確認
治療を続けるために大切なこと

睡眠時無呼吸症候群の治療では、「検査を受けて終わり」「装置を作って終わり」ではありません。治療を続けながら、眠気、いびき、熟睡感、血圧、体重変化などを確認していくことが大切です。

CPAPの場合は、使用時間やマスクのフィット感を確認し、必要に応じて設定を調整します。マウスピースの場合は、装着感だけでなく、歯の痛み、あごの違和感、噛み合わせの変化がないかを定期的に確認します。AASMとAADSMのガイドラインでも、口腔内装置を使用する患者さんには、治療効果を確認するための睡眠検査や、医師・歯科医師による定期的な診察が推奨されています。

生活習慣の見直しも重要です

睡眠時無呼吸症候群では、治療機器だけでなく生活習慣の見直しも大切です。日本呼吸器学会は、肥満のある方では減量によって無呼吸の程度が軽くなることが多く、食生活や運動などの生活習慣改善が重要だとしています。また、アルコールは睡眠の質を悪化させるため、晩酌を控える必要があると説明しています。

体重管理、飲酒量の見直し、禁煙、横向き寝の工夫、鼻炎の治療なども、症状改善につながることがあります。ただし、生活習慣の改善だけで十分かどうかは重症度によって異なるため、まずは検査で状態を確認しましょう。

てらすクリニックひきふねでは
丁寧な問診とPSG検査により無呼吸指数を測定しSASの診断をします。
口腔内の要因が多きそうであればマウスピース治療のため歯科紹介も可能です

まとめ

CPAP治療とマウスピース治療は、どちらも睡眠時無呼吸症候群に対する有効な治療選択肢です。

CPAPは、空気の圧で気道を広げる標準的な治療法で、特に中等症から重症の方でよく用いられます。マウスピースは、下あごを前方に移動させて気道を広げる治療で、軽症から中等症の方や、CPAPが続けにくい方などで検討されます。

大切なのは、自己判断で治療法を選ぶのではなく、検査結果、症状、口腔内の状態、生活スタイルをふまえて、医師や歯科医師と相談しながら決めることです。

「いびきがひどい」「睡眠中に呼吸が止まっていると言われた」「日中の眠気が強い」という方は、一度医療機関で相談してみましょう。

てらすクリニックひきふねでは、睡眠時無呼吸症候群の専門治療を行っています。曜日による固定の休診日はなく、平日・土日祝も診療しているため、仕事や学校の予定に合わせて受診しやすい体制です。東京都墨田区で睡眠時無呼吸症候群の診断治療をスムーズに行えるのはてらすクリニックひきふねです。

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