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尿道炎とは?原因や症状などを詳しく解説

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監修者船橋 健吾(てらすクリニックひきふね院長)

尿道炎とは

尿道炎とは、尿を膀胱から体外へ排出する尿道がウィルスや細菌に感染し、炎症が起きている状態を指します。尿道炎は男女問わず誰でも発症するリスクがあり、20〜40代に多く見られる感染症です。

女性の場合は男性よりも尿道が短いため、膀胱炎も同時に発症することが多く、尿道炎のみで診断されることは少ない傾向にあります。

感染する主な原因は性行為によるもので、オーラルセックスによってのどや眼などに感染した事例もあるくらいです。性器周辺の衛生状態が悪い場合にも菌が繁殖しやすくなり、感染リスクが高まります。

尿道炎の症状

尿道炎の主な症状は、以下の通りです。

  • 排尿時の違和感
  • かゆむ
  • ムズムズ
  • ヒリヒリ
  • 痛痒い
  • 頻尿
  • 膿や分泌物が出る など

感染している原因菌やウイルスによって、症状や痛みを感じる部位が異なります。痛みや尿に白色の分泌物や黄色の膿のようなものが見られる一方で、無症状の場合もあります

尿道炎は不妊症にも繋がるので、排尿時に違和感を感じた場合には、早急に泌尿器科へ受診しましょう。

尿道炎の種類と原因

クラミジア性尿道炎

クラミジア性尿道炎とは「クラミジア」という細菌が原因で発症する尿道炎です。クラミジアに感染してから初期症状が出るまでの潜伏期間は、1〜3週間程度と言われています。

クラミジア性尿道炎の特徴は、薄黄色で透明な分泌物が尿道から出ることです。痛みや膿などの症状がはっきりと表れずに、無症状で感染に気づかない人も一定数います。

治療せずに放置してしまうと前立腺炎を引き起こし、腰や陰茎など他の部位にも痛みが生じる場合もあります。

淋菌性尿道炎

淋菌性尿道炎とは、淋菌が原因で発症する尿道炎のことです。淋菌に感染してから初期症状が出るまでの潜伏期間は、数日〜1週間程度と言われています。

淋菌性尿道炎の症状は、以下の通りです。

  • 初期尿道痛
  • 濃厚な膿の排出
  • 外尿道口の腫れ など

クラミジアに比べると強い痛みを感じることが多く、ほとんどの人が感染に気がつきます。

非クラミジア非淋菌性尿道炎

クラミジアや淋菌以外の細菌やウイルスが原因の尿道炎です。非クラミジア非淋菌性尿道炎を発症する原因菌は、以下の通りです。

  • マイコプラズマ
  • ウレアプラズマ
  • 膣トリコモナス原虫
  • インフルエンザ菌
  • ヘルペスウイルス
  • アデノウイルス
  • 大腸菌

特にマイコプラズマとウレアプラズマは、クラミジア尿道炎に症状が似ており、無症状であることも多い傾向にあります。原因菌によってはトイレの便座やバスルームからも感染するリスクがあるので、日ごろから衛生管理をすることも大切です。

尿道炎の合併症

不妊症

クラミジアや淋菌が原因の尿道炎を放置すると、不妊症になるリスクがあります

男性の場合、精子を蓄えたり運んだりする役目がある精巣上体が炎症を引き起こす「精巣上体炎」になります。精巣上体炎を発症すると精子の活動性が低下し、結果として男性不妊症になってしまうのです。

女性の場合は子宮付属器炎や骨盤腹膜炎などの合併症によって、不妊症になることがあります。最初は子宮頸管炎を発症するものの、多くの場合は無症状であることから、発見するまでに時間がかかってしまいます。

膿瘍

淋菌感染症を放置すると尿道の周りに膿瘍ができる可能性があります。

膿瘍を放置すると尿道の壁の一部が膨らんで膣や直腸などに向けて穴が空き、異常な経路で尿が流れてしまうこともあるくらいです。腫瘍の治療を行う際は軟膏を用いますが、重症の場合は手術を要するケースもあります。

腫瘍をそもそも作らないためにも、尿道炎は初期段階の時点で治療を始めましょう。

尿道炎の検査方法

尿道炎の検査方法は、基本的に医師が状態を確認してから尿検査を行い、白血球や細菌の存在の有無に基づいて判断します。尿を採取する際に分泌物や膿などが出ている場合には、綿棒などで採取して顕微鏡などを使えば、原因菌を確認できます。

一方で、クラミジアや淋菌などの一部細菌が原因の場合、尿検査だけでは正確な判断ができません。その場合、核酸増幅法の検査を行うことで、約95%の確率で診断可能です。

もし尿道炎と診断された場合はセックスパートナーも感染している可能性があるため、一緒に検査してもらうといいでしょう。

尿道炎の治療方法

抗生物質の内服

検査をして原因菌が判明した場合、抗生物質を内服して徐々に回復を目指します。

尿道炎治療のポイントは、症状が治った場合でも服用をやめないことです。クラミジアや淋菌が原因の場合には症状が治まったとしても菌が体に残っている場合があるので、必ず医師の指示通りに抗生物質を服用しましょう。

抗生物質を服用した後に再検査を行い、完治していることを確認します。

また、投薬期間中は日頃から水を多く飲むことも効果的です。尿量が増えれば尿道内にいる菌を洗い流す効果があるので、完治までの期間を早められる可能性があります。

注射や点滴

性行為によって感染した菌が抗生物質の耐性を持っている場合は、内服薬では治療できません。その場合は、抗菌薬の筋肉注射や点滴による治療を行います。

淋菌の場合はセフトリアキソンの注射をすることが多く、クラミジアの場合にはアジスロマイシンやドキシサイクリンなどを点滴します。注射・点滴とも1回で終わらせられるので、そこまで労力はかかりません。

尿道炎の予防方法

性感染を防ぐ

尿道炎は性行為によって感染することが多いため、コンドームの着用によって性感染を防ぐことが大切です。誰が菌を持っているかもわからないため、性風俗店の利用や不特定多数の人と性行為をしないことも、予防する上で効果的です。

なお、コンドームをしていても強い刺激が加わると粘膜が傷つき、細菌が侵入する場合もあるので、無理な性行為はやめましょう。また、性行為後は排尿して尿道に細菌が侵入することを防げるので、効果的な対策となります。

健康管理をする

健康管理をして免疫力を鍛えることも、予防方法の1つです。免疫力が低下してしまうと菌が侵入した際に負けてしまい、感染するリスクが高くなります

免疫力アップにおすすめの方法は、以下の通りです。

  • よく睡眠をとる
  • 運動
  • 禁煙
  • 健康な体重の維持
  • バランスの良い食事

取り入れられることから始めて、健康管理に取り組みましょう。

尿道炎の診断ならてらすクリニックにご相談ください

尿道炎を放置すると、膿が溜まったり不妊症になったりするリスクがあります。クラミジアが原因の場合は症状が見られないこともあり、気づきにくいものです。

排尿時に少しでも違和感を感じたり、セックスパートナーが感染したりした場合にはクリニックへ相談し、検査を受けてみてください。

尿道炎の受診先は内科もしくは泌尿器科です。てらすクリニックでは泌尿器科にて尿道炎の診断を行っており、症状についてわかりやすく説明いたします。

少しでも違和感や痛みを感じたら、ぜひ当院へご相談ください。まずはWeb予約から空き時間を確認いただけると、スムーズ診断を受けられます。

監修者情報

てらすクリニックひきふね 院長 船橋 健吾
院長 船橋 健吾

所属学会

2017年 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
2017年 富士宮市立病院 レジデント
2019年 内科クリニック 医師
2019年 大手自費診療クリニック 医師 兼任
2020年 大手在宅クリニック 医師
2021年 在宅診療クリニック立ち上げメンバー 院長