
【頭痛外来コラム】その頭痛、がまんしないで
投稿日
更新日

こんにちは。てらすクリニックひきふねです。
「また今日も頭が痛い…」「市販薬でしのいでいるけど、そろそろ限界かも」
「病院に行くほどじゃない…そう思って数年経ってしまった」
そんなふうに、いつものこととして頭痛を我慢していませんか?
実は、適切に診断・治療をすれば、生活の質が大きく改善するケースも多くあります。
今回は、当院で新たに開設した「頭痛外来」についてご紹介します。
■ 頭痛には種類があります
頭痛とひとことで言っても、さまざまなタイプがあり、それぞれ対処法が異なります。
片頭痛(ズキズキする痛み、吐き気、光や音に敏感)
緊張型頭痛(締めつけられるような痛み、肩こりを伴う)
群発頭痛(目の奥が激しく痛む、決まった時間帯に発作)
二次性頭痛(脳出血・脳腫瘍など重大な病気が原因)
「いつもと違う」「突然の激しい痛み」などの変化があれば、速やかに医療機関を受診してください。
■ 頭痛の標準的な治療
当院では、日本頭痛学会のガイドラインに沿った標準的治療を行っています。
◎ 急性期治療(頭痛発作が起きたときの薬)
トリプタン製剤(片頭痛)
NSAIDsやアセトアミノフェン(緊張型頭痛)
酸素吸入やトリプタン皮下注(群発頭痛)
◎ 予防的治療(発作を減らす薬)
抗てんかん薬(バルプロ酸など)
抗うつ薬(三環系)
降圧薬(β遮断薬)
CGRP関連抗体薬(アジョビ、エムガルティ、アイモビーグなど)
※当院ではアジョビを取り置きしています 漢方薬(呉茱萸湯など)
◎ 生活習慣改善や非薬物療法
睡眠・食事・水分のリズム調整
姿勢・眼精疲労の改善、
ストレッチ ストレスケア
■ 片頭痛注射(CGRP関連抗体薬)にも対応しています
近年登場した「アイモビーグ」などの注射薬は、毎月1回の皮下注射で片頭痛の発作回数を減らすことが期待されています。
現在、CGRP関連抗体薬には以下の種類があります:
アジョビ(フレマネズマブ)
エムガルティ(ガルカネズマブ)
アイモビーグ(エレヌマブ)
当院では、アジョビを院内に取り置きしております。アイモビーグやエムガルティについては、必要に応じてお取り寄せとなります。患者さんの状態に応じて適切な薬剤を選択いたします。 (保険適用には一定の条件があります。詳しくはご相談ください)
■ 頭痛外来の流れ
通常の診療枠で初診受付(曜日問わず)
症状・生活習慣・治療歴を丁寧にヒアリング
必要に応じて、済生会向島病院やメディカルスキャニングなどの近隣医療機関へCT/MRI検査を依頼
専門的な診断および治療が必要な場合は、第1・第3土曜午前の神経内科専門外来(担当:大野医師)へご案内します。
■ 院長よりひとこと
頭痛は、日常生活に支障をきたすだけでなく、重大な疾患が隠れていることもあります。 当院では、難治例には神経内科専門医が診療を担当し、エビデンスに基づいた確かな医療を提供しています。 「頭痛くらいで…」と我慢せず、安心してご相談ください。
📍 東京都墨田区曳舟駅徒歩1分|てらすクリニックひきふね
📞 03-6661-8974
🔗 ご予約ページは下のボタンを押すと進めます。