イボはうつる病気です。早めの治療がGOOD
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液体窒素による「いぼ治療」について
手や足の指、足の裏などにできる「いぼ」。
最初は小さくても、少しずつ大きくなったり、数が増えたりすることがあります。
「そのうち治るかな」と様子を見ているうちに、足裏で歩くと痛くなったり、爪のまわりに広がって治療に時間がかかったりすることもあります。
気になるいぼを見つけたら、早めに皮膚科で相談することが大切です。
いぼとは?
一般的に「いぼ」と呼ばれるものの中でも、手足によくできるウイルス性のいぼは、**尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)**と呼ばれます。
主にヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷などから入り込むことでできるとされ、手指、足の裏、爪のまわりなどに多くみられます。日本皮膚科学会の尋常性疣贅診療ガイドラインでも、疣贅は皮膚科の日常診療でよくみられる疾患とされています。
いぼは、見た目だけでは「たこ」「うおのめ」などと区別がつきにくいこともあります。特に足の裏のいぼは、体重がかかることで平らに見え、うおのめのように感じることがあります。自己判断で削ったり、市販薬を使ったりすると、かえって広がる場合もあるため注意が必要です。
液体窒素による治療とは?
いぼの代表的な治療のひとつが、液体窒素による凍結療法です。
マイナス196℃前後の非常に低温の液体窒素をいぼに当て、ウイルスに感染した皮膚を凍らせてダメージを与え、少しずついぼを小さくしていく治療です。液体窒素は、皮膚表面の病変を凍結して治療する方法として広く用いられています。
治療は外来で行うことができ、通常は短時間で終了します。いぼの大きさ、場所、厚み、患者さんの痛みの感じ方に合わせて、液体窒素を当てる強さや時間を調整しながら行います。
液体窒素治療のメリット
液体窒素療法のメリットは、皮膚科でよく行われている標準的な治療であり、保険診療で実施できることです。日本皮膚科学会のガイドラインでは、尋常性疣贅に対して十分な強さの液体窒素凍結療法を行うことが推奨されており、推奨度Aとされています。
また、特別な準備が少なく、診察当日に治療を開始できることが多いのも特徴です。小さいうちに治療を始めることで、治療回数や通院期間を短くできる可能性があります。
1回で治る?治療回数の目安
いぼは、1回の治療で完全に取れるとは限りません。
特に足の裏や爪のまわり、厚みのあるいぼ、長く放置していたいぼは、複数回の治療が必要になることがあります。
一般的には、1〜2週間ごとに繰り返し治療していきます。液体窒素による凍結療法は、繰り返し行うことで皮膚表面のいぼを少しずつはがしていく治療であり、定期的な通院が大切です。DermNetでも、ウイルス性いぼに対する液体窒素療法は1〜2週間間隔で繰り返す治療として説明されています。
治療の間隔が大きく空くと、いぼが再び大きくなったり、治療期間が長引いたりすることがあります。医師の指示に沿って、根気よく通院することが大切です。
痛みや治療後の反応について
液体窒素治療では、冷たい刺激により、治療中にチクッとした痛みやジンジンする痛みを感じることがあります。
治療後には、赤み、腫れ、水ぶくれ、血豆、かさぶた、色素沈着などが起こることがあります。凍結療法では水ぶくれや痛みが生じることがあるため、治療後の皮膚の状態を確認しながら進めることが大切です。
水ぶくれやかさぶたができた場合は、無理にはがさず、自然に落ち着くのを待ちましょう。痛みが強い、血豆が大きい、歩きにくい、赤みや腫れが広がるなどの場合は、早めにご相談ください。
こんな方はご相談ください
手足に小さないぼのようなできものがある方、足裏のたこやうおのめだと思っていたものがなかなか治らない方、いぼの数が増えてきた方、家族内でいぼが気になる方は、早めの受診をおすすめします。
いぼは早期に治療を始めるほど、治療しやすい場合があります。反対に、長く放置して厚くなったいぼや、爪のまわり・足裏のいぼは、治療に時間がかかることがあります。
いぼ治療は「続けること」が大切です
液体窒素治療は、1回で劇的に治すというよりも、定期的に治療を重ねて少しずつ改善を目指す治療です。
「痛そう」「何回も通うのが面倒」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、放置して大きくなると、かえって治療期間が長くなることがあります。
気になるいぼがある方は、まずは皮膚科で正しく診断を受けましょう。
当院では、いぼの大きさや場所、痛みの程度を確認しながら、患者さんに合わせて治療を進めていきます。
ご予約について
いぼの治療をご希望の方は、当院の予約ページよりご予約ください。
「これはいぼかな?」「うおのめとの違いがわからない」という場合も、お気軽にご相談ください。