花粉症とは?原因と症状や3つの治し方をわかりやすく解説
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監修者船橋 健吾(てらすクリニックひきふね院長)
【花粉症とは】
花粉症とはずばり、花粉の季節にくしゃみや鼻水、目のかゆみが出て辛い病気です!
というのはご存知だと思いますが
医学的には花粉症は、免疫の過剰応答だと言うことができます。
私達の体はコロナウイルスやインフルエンザウイルス等様々な外敵に晒されており、そういった敵と戦う仕組みが免疫応答です。
本来、そこまで戦わなくても良いはずの花粉に対して過剰に反応をしてしまっているため反応を抑える必要があります。
【花粉症の検査・診断】
症状だけで診断することも多いですが、原因がわかれば対策もし易いということで原因がはっきりしないアレルギー症状の方に体の反応性を見る血液検査をすることがあります。
又、後述のゾレアという注射を使用する場合にはIgE値の検査が必須になってきます。
【花粉症の治療】
・一般的な治療
一般的な治療としては、抗ヒスタミン薬の内服と、点鼻薬、点眼薬です。
抗ヒスタミン薬としては、アレグラ、アレロック、デザレックス、アレジオン、ザイザル、ポララミン等沢山あります。それぞれ、1日1回だったり、2回だったり空腹でないとダメだったり食後だったり様々です。又、眠気が強いものと弱いものがあります。当院では貴方のライフスタイルにあった治療を提案します。
点鼻薬は、大まかには2種類あります。血管収縮剤とステロイドの点鼻薬です。
特に市販の点鼻薬を使用している方、貴方です。ご注意ください!この記事を見つけた貴方は幸運です。
市販の点鼻薬は殆ど血管収縮剤が入っていますが、この血管収縮剤がくせ者なのです。
一時的には鼻水を抑える効果が高いのですが、何回も使用すると薬剤性鼻炎といって鼻詰まりが余計にひどくなり最悪の場合は薬剤によって厚くなった粘膜を切り取る必要がある場合も出てきます。
私は使用を推奨しないです。
一方で、何かと悪者にされやすいステロイドですが点鼻薬に関しては話が別です。
ステロイドは様々な副作用がありますが、それは全身に投与する場合、鼻に点鼻であれば格段に副作用の発現率も低く安心して使用できる薬剤になります。ひどい鼻詰まりの方には飲み薬と併用することで効果が期待できます。
点眼薬も大まかには2種類で、抗ヒスタミン作用とステロイド点眼です。
まずは、抗ヒスタミン作用のものを使用することが多く最近ではコンタクトレンズを併用しても使用できるものもあるため導入しやすいお薬になります。
一方でステロイドは短期間の使用であったり、重症な場合に使用します。眼圧が上昇したりする副作用の可能性があるため、緑内障の持病がないか等確認した上での投薬になります。
・高価な注射の治療
最近になって出た治療です。ゾレアという治療薬です。この薬はアレルギーに関連したIgE抗体の働きを弱める事で免疫反応を起こらないようにします。
とても効果がある注射なのですが、2点重大なデメリットがあります。
1つ目は高いのです。どれくらい高いかと言うと3割負担の方で1本あたり75mg製剤で約5000円、150mg製剤で約10000円します。(注射の価格だけでです!)又、症状に応じて複数本投与の必要があるため患者様に負担になる治療となります。
2つ目は投与に制限があるという事です。
①12歳以上②前シーズンもスギ花粉症の重い症状があった。③スギ花粉のアレルギー血液検査で陽性だった。④普通の花粉症治療を1週間以上行って効果が見られなかった。⑤血中IgE濃度が一定まで上昇している。
などなど高い薬なだけに厳しい基準がありおいそれとは使用できなくなっています。
もしとても苦しんでいる場合は、高額療養費制度や医療費控除等の相談にもお乗りした上で導入しますのでご相談ください。
・自費のステロイド注射
花粉症に困らなくなる魔法の注射があるって聞いたんだけど。
ステロイドは免疫を抑制する作用があり、過剰な免疫反応である花粉症の抑制には効果が認められます。
又、1シーズン1回か2回で済み、毎日の内服が要らなくなるので便利な治療です。
一方で、ステロイドの副作用として糖尿病の悪化や感染症にかかりやすくなる等があります。
よってメリットとデメリットを天秤にかけた上で行う治療です。
当院では1,1000円(税込み)で行っております。
・花粉症の根本治療
そもそも花粉症を治すにはどうしたら良いの?
スギ花粉、ダニに限りですが治療法はあります。舌下免疫療法といって、アレルギーを引き起こす成分を舐める事で、体が慣れていき花粉症が治癒します。ただし、3年程度かかる息の長い治療なので上記の治療を組みあせて対処の必要があります。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
花粉症にも様々な治療法があることがわかったかと思います。
当院では貴方にあった処方を行いますので、お気軽にご来院ください。
又、一定の薬は院内処方を可能にしており薬局にお立ち寄る事なく最短5分で花粉症のお薬の処方を受けることができます。
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